「エンジンなしで沖に出て、両手で竿を持ちながら釣りがしたい」——そんな夢を持っているのはゴンちゃんだけではないはずです。今年の夏、足漕ぎカヤックでの釣りに挑戦することにしました。まずは種類を知るところから。連載第1回、スタートです。
なぜ今、足漕ぎカヤック釣りなのか
海釣りといえば防波堤か、船に乗るかというイメージがあります。でもその間には、もう一つの選択肢があります。それが自分で漕いで沖に出る「カヤック釣り」です。
エンジンを使わない。燃料もいらない。音も静か。魚を驚かせず、ゆっくりとポイントに近づける。これだけでもカヤック釣りには他にない魅力があります。
さらに「足漕ぎ式」のカヤックなら、両手が完全にフリーになります。パドルを持たなくていい分、竿を握ったままポジションを調整できる。釣りとの相性という点では、これ以上ない組み合わせだとゴンちゃんは思っています。
夏に向けて、少しずつ準備を始めることにしました。まずは「どんな種類があるのか」を整理するところから。知らないことだらけですが、それもまた楽しみのひとつです。
SUP・カヌー・カヤック——まず違いを整理しよう
「カヤックとカヌーって同じじゃないの?」という方も多いはずです。ゴンちゃんも最初はそう思っていました。実はそれぞれに明確な違いがあります。
SUP(サップ)は立って乗るのが基本スタイルです。幅の広いフラットなボードの上に立ち、長い1枚刃のパドルで漕ぎます。体幹とバランスを使う乗り物で、海でも川でも使えます。視野が高い位置になるので、水中の様子が見やすいのが特徴です。
一方で足漕ぎ化できる機種も存在しており、フィンやプロペラで推進するモデルも登場しています。
カヌーは座って乗り、片刃のパドルで漕ぐスタイルです。川やツーリング向けで、安定性が高く初心者でも扱いやすいのが特徴です。荷物が置きやすく、のんびりした釣りとの相性がいいと言われています。
カヤックは座って乗り、両刃のパドルで漕ぎます。船型で安定性が高く、上半身を中心に漕ぐスタイルです。川・湖・海いずれにも対応しており、釣り用に特化したモデルも数多く出ています。
ゴンちゃんが今回注目しているのは、このカヤックの中でも「足漕ぎ式」のモデルです。
足漕ぎカヤックとは——両手が自由になる釣りスタイル
足漕ぎカヤックとは、ペダルを踏む動作で水中のフィンやプロペラを動かして推進するカヤックのことです。パドルを使わずに前進できるため、両手が完全にフリーになります。
これが釣りにとってどれほど大きいことか。移動しながら竿を持てる。アタリがあったらすぐに合わせられる。ルアーを投げながら足でポジションを微調整できる。パドル釣りでは絶対に同時にできないことが、足漕ぎカヤックなら当たり前にできるのです。
また、エンジンを使わないため音が静かで、魚を驚かせません。浅場でも好きな場所に入れます。燃料代もかからないのでランニングコストが低く、環境にも優しい。釣り以外のシーンでも、夏の湖や湾内をのんびり漕ぎ回るだけで十分楽しめます。
釣り人にとっては理想的な移動手段と言っていいかもしれません。防波堤では届かないポイント、船では入れない浅場——そういった場所を自分の足で制覇できるのが足漕ぎカヤックの最大の魅力です。
足漕ぎの仕組み——ミラージュ式とプロペラ式の2タイプ
足漕ぎカヤックには大きく2種類の駆動方式があります。それぞれの特徴を知っておくと、自分に合ったモデルを選びやすくなります。
ミラージュ式(フィン型)は、ペダルを左右交互に踏むとエイのヒレのように水中のフィンが動いて推進する仕組みです。漕ぎ心地が滑らかで疲れにくく、長距離の移動に向いています。スピードも比較的出やすいのが特徴で、遠いポイントを目指したいアングラーに人気があります。浅場ではフィンが底に当たることがあるのがデメリットです。
プロペラ式は、ペダルを回すとプロペラが回転して推進するタイプです。ミラージュ式と比べると低価格なモデルが多く、後進(バック)ができるのが最大の強みです。小回りが利くため、狭いポイントや岩場の多いエリアでも取り回しがしやすいです。ただし漕ぎ心地やスピードはミラージュ式にやや劣るという声もあります。
どちらが正解というわけではなく、釣りのスタイルや行くフィールドによって選ぶのが正解です。遠くのポイントを狙いたいならミラージュ式、近場で小回りを重視するならプロペラ式が向いています。
夏に向けて——まず何を準備すればいいか
足漕ぎカヤックを始めるには、カヤック本体だけでなく周辺装備も必要です。最低限揃えておきたいものを確認しておきましょう。
- ライフジャケット(必須):カヤック釣りで最も大切な装備です。転覆のリスクが常にあるため、必ず着用してください。自動膨張式より固型式の方が動きやすく、カヤック向けには固型式が推奨されています。
- パドル(予備として):足漕ぎカヤックでも、浅場でのコントロールや万が一のトラブル時にパドルが必要です。必ず一本積んでおきましょう。
- ロッドホルダー:カヤックに竿を固定するアタッチメントです。複数の竿を持ち込む場合や、移動中に竿を置いておくために必要です。
- フィッシュグリップ・タモ:カヤックの上での魚の取り込みは難しいため、フィッシュグリップがあると便利です。
安全装備を最優先に揃えてから、釣り道具を充実させていく順番がゴンちゃんのおすすめです。どんなに釣りが楽しくても、安全が確保されていないと本末転倒です。夏に向けて少しずつ準備を進めていきます。
ゴンちゃんのまとめ——次回は実際に乗ってみます
今回はSUP・カヌー・カヤックの違いと、足漕ぎカヤックの仕組みを整理しました。知れば知るほど、足漕ぎカヤック釣りの奥深さが見えてきます。両手フリー、静か、エコ——釣りとの相性は抜群です。
ゴンちゃんはこれから実際に体験する予定です。どのカヤックを選ぶか、どこで乗り始めるか、安全のために何を準備するか——連載を通じて、一緒に学んでいきましょう。
次回は実際に乗り込む前の安全準備と、初心者が最初に知っておくべきポイントをお届けします。お楽しみに!
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