【グレート鱒レンジャー】1本持っていると使い勝手がいい。安いのに折れない竿の実力

釣り仕掛け・タックル

釣りを続けていると、竿がどんどん増えていきませんか。船用、穴釣り用、投げ用と買い足していって、気がつけば部屋の隅に何本も立っている。それでいて出かける前には「今日はどれを持っていこうか」と毎回迷う。私も長いことそうでした。

そんな中で、1本あると何かと便利で、結局よく持ち出しているのが「グレート鱒レンジャー」です。管理釣り場のトラウト用として作られた竿ですが、私は船の上でも、テトラの穴でも、堤防のちょい投げでも使っています。

今回は実際に使い込んでいる立場から、この竿の良いところと、買う前に知っておいてほしい点を書いていきます。

グレート鱒レンジャー Next SP50の全体
私が使っているグレート鱒レンジャー Next SP50

竿は増えていくのに、結局いつも同じ1本を使っていませんか

釣り物ごとに専用の竿があります。タイラバ専用、ライトジギング専用、穴釣り専用、投げ専用。それぞれに理由があって作られているので、説明を読むとどれも欲しくなります。

そうやって買い足していくと、確かに竿は増えます。ただ、増えた分だけ釣りが上手くなったかというと、そうでもありませんでした。使う頻度の高い数本以外は、竿ケースの奥で出番を待ったまま年を越します。

これから釣りを始める方はもっと大変です。「まず何を買えばいいですか」と聞かれることがよくありますが、答えるこちらも困ります。行きたい釣り場も狙う魚もまだ決まっていない段階で、1万円も2万円もする専用竿を勧めるのは気が引けるのです。

最初の1本を高い竿にしてしまうと、もうひとつ困ったことが起きます。折るのが怖くて、思い切った使い方ができなくなるのです。テトラの隙間に突っ込むのをためらう。根掛かりを外すのに躊躇する。これでは釣りが窮屈になります。

専用竿をそろえようとすると、釣りそのものが続かなくなります

道具をそろえること自体が目的になってしまうと、だんだん腰が重くなってきます。

まず費用です。専用竿は1本あたり1万円から、上を見ればきりがありません。釣り物を3つ4つやろうと思えば、それだけで数万円が飛びます。リールも竿ごとに合わせたくなりますから、負担はさらに膨らみます。

次に保管と持ち運びです。竿は場所を取ります。車に積める本数にも限りがありますし、家の中に何本も立てておけば家族の視線も気になります。

そして一番もったいないのが、こうした負担が積み重なった結果、出かける回数そのものが減ってしまうことです。「今日はこの釣りをするから、この竿とこのリールを準備して」と考えているうちに、面倒になって家を出そびれる。これでは本末転倒です。

釣りが上手くなる一番の近道は、竿の本数を増やすことではなく、竿を振る回数を増やすことだと思っています。

「この釣りにはこの竿」という思い込みが原因です

専用竿には確かに意味があります。感度を突き詰めたい方、1グラムの差を釣果に変えたい方には必要ですし、道具の差が結果に出る世界は間違いなくあります。磯や砂浜の投げ釣りのように、その釣りでなければ成立しない専用の竿が要る場面もあります。

ただ、私のように自分で船を出して「今日は何が釣れるかな」と海に出る釣りだと、話が少し変わってきます。タイラバを落としてみて反応がなければサビキに切り替える。それでもだめなら底を狙ってカサゴを釣る。こういう釣りをしていると、釣り方ごとに竿を持ち替えるほうがかえって手間になるのです。

そういう場面で欲しくなるのは、繊細な専用竿ではありません。オモリをしっかり背負えて、よく曲がって、多少乱暴に扱っても壊れない1本です。

自分で操船する釣りなら、竿の長さや調子が特殊でも誰にも気を使わずに済みます。この条件が、次に紹介する竿と相性が良かったわけです。

1本持っていると使い勝手がいい「グレート鱒レンジャー」

グレート鱒レンジャーは、本来は管理釣り場でニジマスを釣るための竿です。グラス素材でよく曲がり、値段が安く、色も何種類か選べます。

その竿を、私は次のような釣りに使っています。

私の実際の使い道

  • 自分で操船する船釣り……タイラバ、軽めのジグ、サビキ、底物(カサゴ、ハタ系)
  • 穴釣り……テトラの隙間でカサゴ、メバル
  • 堤防からのちょい投げ……ハゼ、キス、カレイ

この範囲であれば、1本で回せてしまいます。以下、使ってみて良かった点です。

良い点① 折れる気がしない

これが一番の魅力です。グラス素材で、とにかくよく曲がります。魚が突っ込んでも、根掛かりを外そうと引っ張っても、竿全体がぐにゃりと曲がって力を逃がしてくれます。

カーボンの竿は軽くて感度がいい代わりに、変な角度で力が入ると簡単に折れます。その点この竿は、多少乱暴に扱っても平気です。テトラの隙間に突っ込むときの気楽さが違います。

グレート鱒レンジャーが満月に曲がる
手で引っ張るとここまで曲がります

良い点② 継ぎ目がない

1本物なので、継ぎ目のトラブルとは無縁です。使っているうちに継ぎ目が抜けてくる、逆に固着して抜けなくなる、そこから割れる。こうした心配がありません。組み立てる手間もないので、船に上がったらすぐ釣りを始められます。

良い点③ 長さと色を選べる

ラインナップがいくつかあり、釣り方に合わせて長さを選べます。色も何種類かあります。地味な話に思えるかもしれませんが、好きな色の竿は手に取る回数が増えます。道具に愛着が湧くのは、続けるうえで案外大事なことです。

良い点④ 船竿の代わりになる(ただし条件つき)

タイラバも軽いジグも、この竿で釣れます。よく曲がるぶん魚がバレにくいという利点もあります。ただし自分で操船する釣りに限った話で、その理由は次の章で書きます。

良い点⑤ これだけできて、値段が安い

ここまで書いてきた内容で、価格は専用竿1本の数分の一です。最初の1本として買っても、2本目3本目として買い足しても、財布へのダメージがほとんどありません。折れても買い直せる値段だというのは、それだけで気が楽になります。まず折れないですけどね。

買う前に知っておきたい弱点と、上手な使い分け

気になる点もあります。買ってから「こんなはずでは」とならないよう、先に書いておきます。

弱点① 1本物なので、たためない

継ぎ目がないというのは、裏を返せば短くたためないということです。普通の竿なら継ぎや振り出しでコンパクトになりますが、この竿は買ったときの長さのまま持ち運ぶことになります。長い番手を選ぶと竿ケースに収まらないので、車への積み込みや移動手段を考えてから長さを決めてください。

私が使っているのはNext SP50、5フィート(約150センチ)の番手です。決して短い竿ではありませんが、穴釣りでも船でも扱える長さで、私にはこれがちょうど良く感じます。

グレート鱒レンジャーの長さを採寸
実測してみたところ、約150センチでした

弱点② よく曲がるが、曲がりすぎる

折れない理由が、そのまま弱点にもなります。とにかくしなるので、魚を掛けてから浮かせるまでに時間がかかります。根の荒い場所で大きめの魚を掛けたとき、一気に底から引き離したい場面ではもたつきます。

これを欠点と取るかどうかは人によります。小さなカサゴでも竿が満月に曲がりますから、引きの楽しさは専用竿の比ではありません。私はこのぐにゃぐにゃした感触が面白くて使っている面もあります。

弱点③ この竿では成立しない釣りがある

万能ではありません。団子釣りやフカセ釣りのように、長い竿で仕掛けを操作する釣りには使えません。磯釣りや砂浜からの投げ釣りも、それぞれ専用の竿が必要です。

船で使うのも、自分で操船するときに限っています。調子がまったく違う竿を1本混ぜると仕掛けの動きが周りとずれますし、船釣りは船長の指示や同船者との兼ね合いで成り立つものだからです。

あくまで「この範囲の釣りなら1本で回せて便利」という竿だと考えてください。

最初の1本として買うなら

  • 長さは持ち運びから逆算して選ぶ……たためないので、車や竿ケースに収まるかを先に確認してください
  • 色は好きなものでかまいません……性能に差はありません。持ち出したくなる色を選んでください
  • まずは穴釣りとちょい投げから……この竿の性格が一番よく分かる釣りです。曲がり方に慣れてから船に持ち込むと、扱いに戸惑いません
  • リールは小型のスピニングで十分……2000番前後を合わせておけば、ここで紹介した釣りはひと通りこなせます

私のタックル

  • ロッド:TURINGMONKEY グレート鱒レンジャー Next SP50(5フィート・約150センチ)
  • リール:小型スピニングリール(2000番クラス)
  • ライン:釣り方に応じてPEまたはナイロン
  • 仕掛け:タイラバ/メタルジグ(軽め)/サビキ/ブラクリ/ちょい投げ仕掛け

おすすめタックル

ゴンちゃんのまとめ

私の釣りの中心は団子釣りですから、この竿ばかり使っているわけではありません。それでも、車に1本積んでおくと何かと出番があります。

鱒レンジャーと椅子とバッカン
この一式でふらっと出かけられます

自分で船を出したとき、テトラの穴を覗きたくなったとき、堤防でちょっと投げてみたくなったとき。そういう場面で気軽に手が伸びるのがこの竿です。折れる心配をせずに振り回せて、しかも安い。だから持ち出す回数が増える。持ち出す回数が増えるから、釣る機会も増えます。

感度を突き詰めたい方には向きません。団子釣りやフカセ、磯や砂浜の投げ釣りには別の竿が要ります。それでも、これから釣りを始める方の1本目としては、失敗の少ない選択肢だと思っています。

高い竿は、自分が何をやりたいのか分かってから買えばいいのです。まずはこの1本を持って、テトラの穴に落としてみてください。カサゴが竿を絞り込むあの感触を味わえば、次に何が欲しいか自然と見えてきます。

それでは、良い釣りを。

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