【カヤック体験記②】初出艇でゴープロ水没!ウエットスーツで救出した笑えない体験談

初心者向け

「カヤックで海に出てみたい!」——そう思い立って友人のカヤックを借り、ついに初出艇を果たした私。しかし海は、初心者に甘くありませんでした。いや、正確には「調子に乗った私」に容赦がなかったのです。

今回は、初めてのカヤックで起きたゴープロ水没事件の一部始終をお伝えします。笑えない話ですが、カヤック初心者の方にはきっと参考になる教訓が詰まっています。

カヤックを借りて出艇!「今日は練習だから釣り道具なし」のはずが……

前回の記事(連載①)で足漕ぎカヤックに興味を持った私は、友人にカヤックを借りることにしました。いきなり購入するのはリスクが高い。まず「自分に合っているか」を試してみるのが一番です。友人も快くOKしてくれました。

出艇したのは朝10時。場所は福井県の海です。この日は波も風もなく、穏やかな海面が広がる絶好のコンディション。「今日は練習だから釣り道具なし。まずカヤックを乗りこなすことだけ考えよう」と決め、身軽な格好で出発しました。

万一に備えて、ウエットスーツはしっかり着込んでいました。私は10代の頃からダイビングをやっているので、海に入ることへの抵抗は少ないほうです。それでも5月の福井の海は水温が低い。ウエットスーツなしでは厳しい季節です。

なぜゴープロが海に落ちたのか——装備固定の「甘さ」という本質

今回の事件の本質は、装備の固定が甘かったことに尽きます。

私はゴープロの中古品を事前に購入し、ヘッドマウントを使って帽子の上に固定していました。「頭に乗せておけば両手が使えて便利だ」という発想です。確かに静止状態では問題ありません。しかしカヤックで本格的にスピードを上げたとき、帽子ごとゴープロが受ける風圧はかなりのものになります。

カヤックは思ったよりずっとスピードが出ます。漕ぎ慣れてくると気持ちよくなってきて、どんどんペースを上げたくなる。その感覚自体は正しいのですが、装備の固定が追いついていなかったのです。

「動いたらズレる可能性がある装備」は、スピードが出る乗り物の上では「必ず落ちる」と思っておくべきでした。

スピードを上げた瞬間——ゴープロが空を飛んだ

慣れてきた私は、沖に向かって思いきりスピードを上げ始めました。パドルをしっかり水に入れ、テンポを速くしていくと、カヤックがぐいぐいと加速する感覚があります。

「おお、これは気持ちいい!」

そのとき、頭の上で何かが動く感覚がしました。次の瞬間——帽子ごとゴープロが勢いよく飛んでいきました。

「あっ!」と声が出たときにはもう遅い。ゴープロは弧を描くように飛び、ポチャンと海の中へ消えていきました。思わず呆然としました。

カヤックを止めて落下地点を確認すると、透明度の高い福井の海の底に、ゴープロがはっきり見えます。水深はおよそ3メートルほど。中古とはいえ、買ったばかりのゴープロ。しかも今日の大きな目的のひとつが「映像を残すこと」だっただけに、ダメージは大きい。

ウエットスーツで海へ飛び込む——ダイビング経験が活きた瞬間

「取りに行くしかない」と決めました。

幸いウエットスーツを着ていたので、冷たい水温にもある程度対応できます。フィン(足ひれ)は持っていませんでしたが、3メートルほどなら素潜りで届く深さです。10代のころからダイビングをやってきた経験が、まさかこんな形で役立つとは思いませんでしたが。

息を大きく吸い込んで、海の中へ。冷たい。5月の福井の海は想像以上にひんやりしています。それでもウエットスーツのおかげで体は守られています。底に沈んだゴープロをしっかりつかんで、一気に浮上しました。

ゴープロは防水仕様なので、水没しても壊れていませんでした。それどころか、落下する瞬間から水中に沈むまでの映像がしっかり残っていて、あとで見返したときは苦笑いするしかありません。と言いたいところですが、壊れていて作動しませんでした。中古だからなのか・・・

それにしても、もしウエットスーツを着ていなかったら——あるいはダイビングの経験がなかったら——3mのゴープロは諦めるしかなかったかもしれません。海に出るときの準備の大切さを改めて実感した出来事でした。ある意味ゴミを捨てることになるからです。
みなさん、自然は大事にしましょう。

カヤックで撮影するなら——装備固定の正しい方法

今回の経験を踏まえて、カヤック上でゴープロを安全に使うための方法を整理しておきます。

①カヤック本体にマウントする
カヤックのデッキ(前方の板部分)にゴープロをマウントするのが最も安定します。スピードが出ても飛んでいく心配がありません。専用のカヤックマウントが販売されています。

②ライフジャケットやベストに固定する
胸元のライフジャケットにマウントする方法も有効です。自分の動きに合わせて映像が撮れるうえ、落下のリスクも大幅に下がります。

③フローティングストラップを必ずつける
万が一落としても浮くように、フローティングストラップは必須です。水中に沈まず水面に浮いていれば、カヤックから手を伸ばして回収できます。

④帽子へのヘッドマウントは要注意
今回の私のように帽子の上に固定する方法は、スピードが出る場面では危険です。使うなら、ヘルメットへの固定や、ヘッドバンドタイプで頭にしっかり固定するものを選びましょう。

撮影しながら漕ぐのは、思っている以上に難しいものです。まずはカヤックを乗りこなせるようになることを優先して、撮影は余裕が出てきてからでも遅くありません。

ゴンちゃんのまとめ

今回の初出艇で学んだことは、「準備と固定の大切さ」に尽きます。ウエットスーツを着ていたこと、ダイビングの経験があったことで、最悪の事態は避けられました。でも、ゴープロが飛んでいかなければそれがいちばんよかった。

カヤックはとにかく楽しい乗り物です。波も風もない穏やかな日に出ると、スムーズに進む感覚が気持ちよくて、どんどん漕ぎたくなります。ただその「気持ちよさ」に乗せられて調子に乗ると、今回のような事件が起きます(笑)。

まずはカヤックをしっかり乗りこなせるようになることが先決。釣り道具の準備はその次です。次回の連載③では、いよいよカヤックフィッシングに挑戦する予定です。今度は装備をしっかり固定して、ゴープロの映像もちゃんと残してきます!

中古とはいえ壊れたのは辛いです。また買わなくては・・・

おすすめ装備

アクションカメラ(GoPro)

カヤック上での記録に最適なアクションカメラ。防水仕様なので水没しても安心ですが、マウントだけはしっかり固定しましょう。GoPro アクションカメラ をAmazonで見る
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GoPro フローティングストラップ

万が一落としても水面に浮くストラップ。今回あれば大きく助かっていました。カヤックでの撮影には必須のアクセサリーです。GoPro フローティングストラップ をAmazonで見る
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カヤック用 デッキマウント

カヤック本体にゴープロをしっかり固定するマウント。帽子に乗せるより圧倒的に安定します。カヤック GoPro マウント をAmazonで見る
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カヤック用ウエットスーツ

海に出るときの防寒・安全対策に。今回、ウエットスーツを着ていたことで冷たい海への飛び込みも乗り切れました。カヤック用ウエットスーツ をAmazonで見る
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ライフジャケット(カヤック用)

海に出るときの絶対必需品。胸元にゴープロをマウントできるタイプもあります。カヤック用ライフジャケット をAmazonで見る
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